黒米と生姜のごはん 冬の薬膳⑥
1月から2月にかけて最も寒い時期となり、からだも冬の養生をしっかりすることが大切です。
冬は黒い食材をとるとよいと言います。その代表的なものの一つが黒米です。
生姜で冷えもしっかりとることができます。
中医学では、五行という考え方があり、臓器の特徴とその相互関係をわかりやすく説明しています。
もちろん、現代の解剖学と少しずれることもありますが、特徴を大局的にとらえ、からだに出る症状を解決していくには非常に有効な手法です。
例えば、臓器と季節、臓器と色というのを関係付けており、冬で言うと臓器は“腎”、色は”黒”となります。
冬には黒い食材を摂るとよい、というのはこの五行に基づいた考えからですが、現代の栄養学からみても理にかなっているものも多くあります。
黒い食材の例としては、黒米、黒ごま、黒きくらげ、黒豆などがあります。
ほかにも皮など外側が茶色や紫色である、栗、うなぎ、ぶどうなどがあげられます。
これらの食材は、目にいいとされるアントシアニンが豊富であったり、鉄分やミネラルなどが豊富であったりするものが比較的多くあり、冬の養生に欠かせない栄養素が含まれています。
細かい食材の特徴がわからない場合でも、季節に応じた食べ物の色を毎日の食卓にいれるようにするとよいでしょう。
<季節と臓器、色の関係>
- 春 ー 肝 ー 緑
- 梅雨(土用) ー 脾 ー 黄
- 夏 ー 心 ー 赤
- 秋 ー 肺 ー 白
- 冬 ー 腎 ー 黒
◆ 黒米・紫米(くろまい・むらさきまい):滋養強壮、血液を作る
**食材の解説**
黒いお米で古代米としても知られており、雑穀米としてブレンドされているものもよく見かけます。
黒米の黒い色は、視力の改善に効果があるとされるアントシアニンです。
薬膳の古い文献でも、黒米は視力の改善に役に立つと記載があるほか、長く食べると髪が黒くなるなど老化防止の効果、滋養強壮、血液を作る効果、胃腸を健康にする効果があるとされています。
栄養学的にみても、白米と比べビタミンB1、B2、ナイアシンや鉄分、亜鉛などのミネラル、食物繊維が2倍以上多く含まれています。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ 生姜:からだをあたためる、解毒する
◆ うるち米:元気をつける、胃腸を整える
◆ 酒:からだを温める、気血の流れを良くする
黒米と生姜のごはん
<材料> (3合)
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白米 ・・・・ 2.5合
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黒米 ・・・・ 0.5合
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生姜 ・・・・ 70g
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油揚げ ・・・・ 1/2枚
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だし汁 ・・・・ 550ml
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しょうゆ ・・・・ 大さじ4
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みりん ・・・・ 大さじ2
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酒 ・・・・ 大さじ2
<作り方>
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白米と黒米はとぎ、30分以上水につけておく。
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生姜は千切りにする。辛みが苦手な場合は水にさらしておく。油揚げは湯通しし、水気を切り、みじん切りにする。
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炊飯器に水を切った1としょう油、みりん、酒をいれ、だし汁を3合の目盛りまでいれる。なべで炊く場合はだし汁を全量いれる。全体を混ぜ、生姜、油揚げを入れて通常通りに炊く。
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