イワシとズッキーニのオーブン焼き <夏の薬膳>
夏は暑さや汗をかくことで血流や心臓に負担がかかりがちです。
からだの水分だけでなく、血液中の水分も少なくなり血液も流れが悪くなります。
血液をサラサラにして夏の疲れを予防しましょう。
暑さが本格的になると、からだも暑さに慣れてきます。
一方で、暑さによるからだの疲れもたまってくる頃で、夏に負担のかかる血液は巡りが悪くなってきます。
夏の暑さによって、からだは汗をかいて体温を下げますが、しっかりと体液になるものを補わないと血液中の水分も少なくなって、いわゆるドロドロ血の状態になりやすくなります。
暑いと心拍数も上がり、ただでさえ血管や心臓に負担がかかる季節です。
加えて血流が悪くなるとよりからだに負担がかかり、疲れやすくなったりします。
また、血液の流れが悪く、血液中の水分量も少ないと、うまくからだの熱を発散できず、熱中症にもなりやすくなります。
なお、真夏と真冬は心筋梗塞など循環器系の疾患にかかりやすくなります。
もともと疾患も持っている人はいつも以上に血流をスムーズにするよう気をつける必要がありますが、健康な人でも血流が悪くなる時期です。
しっかりと水分補給をすることももちろんですが、血液の流れをスムーズにするような食材を日々取り入れるとよいでしょう。
●血液の流れをスムーズにする食材の例
青魚(いわし、さば、さんまなど)、そば、酢、レンコン、黒きくらげ、チンゲン菜など
◆ 鰯(いわし):気血を補う、血栓を予防する
**食材の解説**
スーパーの魚売り場でよく流れている曲で、魚を食べると頭がよくなると言っていますが、イワシをはじめとした青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれ、血中のコレステロールを抑え、脳の活性化を維持します。
どちらも最近注目されているオメガ3系の油で、血流をよくする効果があります。
中医学の古書には海の魚の記述が少ないですが、気血を補い、息切れやめまいによいとされます。
夏場は汗をかくことにより、気血を消耗しがちなので、気血を補う食材をとるとよいでしょう。
また、イワシはタンパク質はもちろんのこと、カルシウム、鉄分、ビタミン類など栄養が豊富です。
逆に、ビタミンCや食物繊維は不足するので、緑黄色野菜と一緒にとるとより効果的です。
しらすやオイルサディーン、煮干しなどでも同様の効果がありますので、加工品も上手に利用するとよいでしょう。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ ズッキーニ:のどの渇きをいやす、熱をとる
◆ トマト:からだを潤す、余分な熱をとる ▶︎ トマトの詳しい説明はこちら
イワシとズッキーニのオーブン焼き
<材料> (2人分)
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イワシ ・・・・ 4尾
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ズッキーニ ・・・・ 1/2本
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プチトマト ・・・・ 4個
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にんにく ・・・・ ひとかけ
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パン粉 ・・・・ 1/2カップ
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パセリ ・・・・ 大さじ1
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粉チーズ ・・・・ 大さじ1
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塩 ・・・・ 小さじ1
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小麦粉 ・・・・ 適量
<作り方>
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イワシを3枚におろし、塩をふっておく。ズッキーニを縦に5mm程度の厚さに切る。プチトマトを半分にきる。
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みじん切りにしたにんにく、パン粉、粉チーズを混ぜておく。
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1のイワシに薄く小麦粉をまぶし、油をひいたフライパンで両面に焼き目がつくまで焼く。
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耐熱容器に、3、ズッキーニ、プチトマトをのせ、2を全体にまぶす。予熱しておいたオーブン(またはオーブントースター)で15分程度表面に焼き目がつくまで焼く。
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