大根とレンコンのツナサラダ <秋の薬膳>
暑さが残っていても暦の上では秋になったら、秋のカラダ作りをしていくことが大切です。
夏の暑さで乾いたカラダにしっかりと潤いを与えるのに、白い食材を積極的に取り入れましょう。
カラダを潤すだけでなく、胃腸を整えるのにも使えるレシピです。
8月後半から9月は暦の上では秋でも残暑が厳しく、真夏と同じ生活をしている人もいるのではないでしょうか。
実際には、朝夕は涼しくなり、空も高く、ジメジメした暑さから気持ちのよい乾燥した気候に恵まれることも多くなります。
カラダはというと、夏の暑さによって水分が少なくなっていたり、疲れがたまっていたりします。
更に冷たい食べ物や飲み物を多くとっていた人は、胃腸も疲れ気味。
朝夕の涼しさや空気の乾燥により、お腹を冷やしたり、何となくのどの風邪のように感じたりする人もいるでしょう。
これらの初期症状のときに適切に対処していればよいのですが、そのまま放置したり、真夏と同じ生活をして更に悪化させ、本格的な風邪をひいてしまうこともあります。
初秋の時期の養生として、まずは夏にたまってしまった余分な熱を取り去り、潤いをしっかり補いましょう。
カラダの余分な熱を取り去り、潤す食材は白色のものが多いので、白い食材を積極的にとる、というのでもよいでしょう。
●カラダの余分な熱を取り去り、潤す食材
- レンコン
- かぶ
- ナス
- 山芋
- 大根
- ゆり根
- 白きくらげ
- 乳製品
- 松の実
- 梨 など
なお、布団をかけて寝る、アイスや冷たいものを食べ過ぎない、靴下をはく、など身体を冷やさないようこの時期気をつけたいことです。
◆ 蓮根(レンコン):余分な熱をとる
**食材の解説**
夏の池一面に咲く蓮はなんともいいがたい美しさですが、その花も含め蓮はあらゆる部分が薬や食材として使うことができます。
蓮の実は胃腸を丈夫にする効果と安眠効果、蓮の実の芯の部分(蓮芯)は熱をとりイライラを収める漢方薬や薬茶として、花托は血の巡りをよくし、葉と花は暑気あたりの解消に、と捨てるところがありません。
蓮の根の部分がおなじみのレンコンです。
レンコンは生の場合と加熱した場合で効能が異なるとされています。
生では、余分な熱を取り除き暑気あたりを解消する、のどを潤し渇きを止める効果などがあります。生でレンコンを使う場合はすりおろして用いるとよいでしょう。
加熱した場合は、下痢を止める、血中の余分な熱を取り除き血行をよくする効果などがあります。
生でも加熱の場合でも、胃腸を丈夫にする効果があります。これは、新鮮なレンコンを割ったときにみられる糸の成分であるムチンの働きにより、胃腸の粘膜を潤し保護するためです。
様々な効果があるレンコンですが、消化しにくいため食べ過ぎには注意しましょう。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ 大根:気の巡りをよくする、消化を促す
◆ 白ごま:腸を潤し便通をよくする
大根とレンコンのツナサラダ
<材料> (2人分)
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レンコン ・・・・ 5cm
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大根 ・・・・ 10cm
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ツナ ・・・・ 1缶
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白ごま ・・・・ 大さじ1
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マヨネーズ ・・・・ 大さじ3
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塩 ・・・・ 小さじ1/3
<作り方>
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レンコンは皮をむき、薄い輪切りにし、酢水につける。大根は千切りにし、塩を軽くふっておく。
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沸騰した湯に1のレンコンを軽く湯通しする。
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1の大根をさっと水で塩を流し、しっかり水を切る。2のレンコンもしっかり水を切る。ツナ、マヨネーズ、塩を入れあえる。
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