薬膳ごはん yakuzen gohan

日々の生活に取り入れられる薬膳のレシピを紹介していきます。

蓮根ときのこのきんぴら 秋の薬膳⑦

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今年の秋は雨が多く、乾燥ではなく湿気が多い季節でした。
からだの余分な湿気を取り除くには、唐辛子など辛いものがオススメです。
秋の食材と組み合わせて、肺の気を強くして秋の後半を心地よく過ごしましょう。

 

秋の季節の特徴は乾燥ですが、今年は曇りや雨が多く、湿度が非常に高い状態が続きました。
ようやく秋らしい天気に恵まれてきましたが、うまく湿気に対処できなかった方もいるのではないでしょうか。

日本は湿度の高い国なので、からだにも湿気が多くなりがちです。
秋は乾燥する季節なので、本来は余分な湿気を取り除くのに最適な季節なのですが、このように湿度が高いとからだに湿気がたまってしまいます。
からだに余分な湿気がたまってしまうと、むくみやすい何となくからだが重だるい重だるい感じの頭痛がする胃腸の調子が悪い風邪でもないのに鼻水がでる痰が絡む、といった症状がでたりします。
そのままの状態で冬の寒さを迎えると、冷え性の方はいつも以上に冷えやすくなりますし、胃腸の弱い状態が続けば免疫力も低下してしまいます。

余分な湿気を取り除くには、利尿作用のあるものだけでなく、辛みを感じるものも効果的です。
辛みのあるものは気の巡りもよくしてくれますし、余分なものを発散する効果もあります。
また、東洋医学では、秋の味として“辛(しん)”が配当されています。
適度に辛みのあるものをとることで、秋の臓器である肺の気を強くしてくれます。

 

できれば秋のうちに余分な湿気は取り除き、秋の後半を心地よく過ごしましょう。 

 

f:id:yoshiko1260:20160828194658p:plain 蓮根ときのこのきんぴら

<食材のポイント> 

◆ 唐辛子(とうがらし):胃腸を温める、気血の巡りをよくする

**食材の解説**

辛いものの代表でもある唐辛子は、熱帯アメリカ原産のナス科の香辛料です。

唐辛子の効能としては、胃腸の冷えを温めて取り除く、食欲を促進し消化を助ける、などがあります。
また、唐辛子の性質は“辛”に属し、寒気を発散し、気の巡りをよくし、血を循環させる作用があるものです。
適量をとることで、胃腸の冷えをとったり、水分代謝や血流を促進したりすることができます。

なお、血液循環をよくする作用は、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンの効能で、毛細血管を収縮させ、心臓の動きを活発にさせます。
他に、酸化防止・老化防止作用のあるカロチンやビタミンEなどを含んでいます。

唐辛子は刺激が強い調味料なので、前立腺肥大、膀胱炎、膀胱癌、痔、便秘しやすい妊婦の方はさけた方がよいでしょう。
また食べ過ぎると、胃痛、胃炎、高血圧、糖尿病、心臓病、膀胱炎、皮膚病、痔などさまざまな病気を引き起こしますので、適量を心がけましょう。

ちなみに、韓国料理では唐辛子を多く使いますが、韓国の唐辛子の方が日本の唐辛子よりも辛みが少なく、うま味や甘みもあるそうです。 

 

今回のレシピで使っているその他の食材

 ◆ 蓮根:からだの余分な熱をとる ▶︎詳細な説明はこちら

 ◆ しめじ:血液を補う、お通じをよくする

 ◆ エリンギ:からだを潤す 

<材料> (2人分)

  • 蓮根     ・・・・ 50g

  • しめじ     ・・・・ 50g

  • エリンギ      ・・・・ 50g

  • 唐辛子      ・・・・ 1〜2本

  • しょう油     ・・・・ 大さじ1

  • 塩     ・・・・ 小さじ1/3

<作り方>

  1. 蓮根を薄く輪切りにし、酢水にさらす。エリンギ、しめじは石突きをとり、エリンギを食べやすい大きさに切る。

  2. 唐辛子を輪切りにし、種を除く。フライパンにサラダ油(または白ごま油)と唐辛子をいれ、火にかける。香りがたったら、蓮根、エリンギ、しめじを炒める。

  3. 材料に火が通ったら、塩、しょう油をいれて炒める。

  

八幡屋磯五郎の一味唐辛子(缶 12グラム)

八幡屋磯五郎の一味唐辛子(缶 12グラム)

 

 

  

**** 秋におすすめの薬膳レシピ ****       

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ブログ薬膳ごはん 表参道にある源保堂鍼灸院の薬膳部が担当する薬膳・医食同源ブログ

表参道・青山・渋谷・原宿・外苑前エリアにある源保堂鍼灸院 伝統的なはりきゅう施術をしています

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