長芋と大根のポン酢漬 冬の薬膳⑧
年末年始は御馳走や甘いものが多く胃腸に負担がかかりがち。
お食事の量を調整することも必要ですが、消化を促進し調子を整えてくれるものを摂るのも一つです。
ポン酢で漬けておくだけで箸休めにも使えるので、ちょっと余ったときに常備しておくのもよいです。
クリスマスに忘年会、お正月に新年会と、年末年始は食べ過ぎたり飲み過ぎたりしがちな時期です。
もちろん暴飲暴食を避けた方がよいですが、難しいことも多いでしょう。
少し食べ過ぎたな、胃腸が疲れ気味だなと思ったときは食事の量や内容で調節することも必要です。
大根も長芋(山芋)もどちらも消化酵素を含み、胃腸の働きを助けてくれます。
食べ過ぎた時など消化があまりできてない時などによいです。
甘いものや生もの、冷たいもの(もちろんビールやアイスクリームも含みます)が多い場合は、胃腸に湿気がたまり、量を食べ過ぎてなくても消化不良になります。
その場合は、お腹の湿気をとる必要があり、これらも食べ物や飲み物を控えることはもちろんですが、山椒など湿気ととってくれる食材を取り入れることもよいでしょう。
胃腸が弱ると免疫力も下がり、風邪やインフルエンザなどもかかりやすくなります。
おいしいものも食べ過ぎ・飲み過ぎには十分注意してください。
山芋と大根のポン酢漬
<食材のポイント>
◆ 大根:消化を助ける、痰を出やすくする
**食材の解説**
冬の食卓には欠かせない野菜の一つであり、在来種もたくさんある大根。
大根役者や大根足など現在ではあまりよいイメージでない言葉が多いですが、元々は真っ白な色から連想されたものであった説もあり、白い色から神聖なお供え物でもあったようです。
食材としても大根は非常に有用な食べ物で、その効果は朝鮮人参にも劣らない、と言われるほどです。
大根には、消化を促す効果、痰を出しやすくする効果、気の巡りをよくする効果、寒気からの風邪を回復する効果、解毒する効果などがあります。
民間療法でも痰きりや咳止めに大根はちみつを飲むとよいとされています。
実際に、ジアスターゼなどの消化酵素やビタミンCが豊富に含まれており、大根の抽出成分には抗菌作用もあります。
なお、朝鮮人参とは薬効が正反対で相殺されてしまうため、一緒に食べない方がよいとされています。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ 長芋(山芋): 消化を助ける、腎を補う▶︎詳細な説明はこちら
◆ ゆずの皮:気の巡りをよくする
◆ 山椒:お腹を温める、湿気をとる
<材料>
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大根、長芋 ・・・・ 適量
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ポン酢 ・・・・ 適量
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ゆずの皮 ・・・・ 適量
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山椒 ・・・・ 適量
<作り方>
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大根・長芋は皮をむき、拍子切りにする。(大根の皮も一緒に漬けてもよい。その場合は細切りまたは短冊切りにする。)
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容器に1をいれ、ひたひたより少なめにポン酢を注ぐ。
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1日漬け、大根はゆずの皮、山芋は山椒をふりかけいただく。
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