柑橘とクレソンのサラダ 春の薬膳
春は仕事もプライベートも忙しくなりがちな時期。身体も溜め込む冬から、外に向かってのびる春を迎え大忙しに。
いつも以上にストレスや疲れがたまりやすい季節ですので、こまめに発散していくことが必要です。
クレソンや柑橘類は春に高ぶりがちな肝の気を収めてくれます。
東洋医学では春は肝(肝臓)の季節。
がんばり屋さんの臓器だけに、ついついフル稼働しがちで、気がつけばストレスや疲れが溜まってしまっている、ということがあります。
3月から4月は、年度末で忙しく残業が続いたり、生活環境の変化や人間関係を再構築したり、精神的なストレスが多くなりがちです。
肉体的にも忙しいとさらに疲労もたまってくるでしょう。
ストレスの処理や疲労の処理は肝臓が担っており、もともと春に負担がかかる肝臓に追い打ちをかけて負担をかけてしまうことになります。
よく疲労回復に酸っぱいものが良いとされますが、東洋医学でも酸味は肝の働きを助けると考えます。
疲労だけでなく、ストレスが多いときにも酸味のあるものを適度に摂ることがオススメです。
ただし、胃腸の弱い方はお酢のドリンクなどを空腹時に頻繁に飲むと胃粘膜が傷ついてしまいますので、できれば酢の物や炒め物などお食事で摂るようにした方がよいでしょう。
また、心身ともに休息を取ることはとても大切なことなので、身体のサインを見逃さず休める時は休むように心がけられるとよいですね。
柑橘とクレソンのサラダ
<食材のポイント>
◆ 水田芥(クレソン):湿気や熱を取り除く
泻湿热,散热毒。主治黄疸,便秘,目疾,乳痈,小儿头疮,无名肿毒,骨疽不愈。
**食材の解説**
西洋原産でオランダガラシとも呼ばれます。
ステーキのお供に添えられることイベージがあるクレソンですが、脂質の消化促進作用があるシニグリンが含まれており、肉料理との相性が良く肉の消化を促し、生葉には口臭予防効果があります。
東洋医学的には、湿気と熱の絡んだものを取り除いてくれる働きがあり、黄疸や食べ過ぎによる便秘、血行の促進(瘀血の改善)、解毒作用などがあります。
春は肝臓に熱がこもりやすく、余分な熱を取り除き、解毒してくれる食材をよく摂るとよいです。
クレソンをはじめとしたアブラナ科の野菜は、解毒作用のあるものが多く、春に熱をこもらせやすくなる肝臓の働きを助けてくれます。
花粉症の緩和にも解毒作用のある食材がオススメですので、クレソンをはじめ、キャベツ、菜の花、大根の葉などよく摂るとよいでしょう。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ 柑橘類:気の巡りをよくする、身体を潤す▶︎(柑橘類の皮)詳細な説明はこちら
<材料>(2人分)
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クレソン ・・・・ 1束
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柑橘類 ・・・・ 1個
(ドレッシング)
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レモン果汁 ・・・・ 大さじ2〜3
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マスタード ・・・・ 小さじ1
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塩 ・・・・ 小さじ1/2
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砂糖 ・・・・ 小さじ1/2
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オリーブオイル ・・・・ 大さじ2
<作り方>
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クレソンは洗って食べやすい大きさにちぎる。柑橘類は皮をむき身を取り出す。
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ドレッシングの材料を混ぜ、1にかける。
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