茄子の肉味噌のせ 秋の薬膳⑨
立秋を迎えると夏から秋へと少しずつ季節が移っていきます。
食事も単純に身体を冷やすだけでなく、冷やしすぎない工夫を取り入れるとよいです。
身体の余分な熱を摂るのに優れた茄子は、冷えすぎないよう薬味と一緒にとるのがおすすめです。
立秋を過ぎると少しずつ秋の気配が近付いてきます。
この頃を境に、夜お腹を出して寝ていると寝冷えするなど涼しさも入ってくるようになるのです。
食事も同じく暑さを摂るだけのものだと身体を冷やしすぎてしまいますので、余分な熱は取りながらも冷えすぎない工夫が必要です。
秋なすは嫁に食わすな、と言いますが、これは意地悪ではなく早く子宝に恵まれてほしいお嫁さんに身体を冷やしすぎないよう気遣ったものという説もあります。
暑さの盛りにしっかりと身体の熱をとるものを取っておけば、涼しくなってからは自然と欲しくなくなるものです。
今はスーパーに行けば季節を問わずきゅうり、トマト、なす、レタスなどが年中手に入りますが、本来これらの野菜は夏が旬なものです。
夏が旬の食べ物は身体を冷やす作用が強いので、冬にたくさん食べると冷え性の原因になることもあります。
今は残暑も厳しいですので9月あたりまでは多めに食べても良いと思いますが、立秋以降は冷えすぎないよう薬味や身体を温める食材と組み合わせたり、加熱して温かい状態で取ったりするとよいでしょう。
もちろん、アイスクリームやかき氷、冷たい飲み物もお腹が冷える原因になりますので、特に夜は控えめにした方がよいでしょう。
<身体を冷やす食材の例>
- すいか
- バナナ
- パイナップル
- マンゴー
- パパイヤ
- メロン
- にがうり(ゴーヤ)
- トマト
- 茄子
- きゅうり
<身体を温める食材の例>
- ニンニク
- 唐辛子
- 生姜
- ニラ
- ねぎ
- 紫蘇
- 酒
- 胡椒
茄子の肉味噌のせ
<食材のポイント>
◆ 豚肉:からだを潤す、疲労回復する
◆ 茄子:熱をとる、解毒する、利尿作用 ▶︎ 詳しい説明はこちら
◆ 生姜:解毒する、食欲を増す
◆ はちみつ:解毒する、肌や肺を潤す ▶︎ 詳しい説明はこちら
◆ 味噌:胃腸を温める、解毒する ▶︎ 詳しい説明はこちら
◆ 紫蘇:解毒する
◆ 白ごま:肺を潤す、便通を促す
<材料>(2〜3人分)
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茄子(大) ・・・・ 2本
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豚ひき肉 ・・・・ 100g
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生姜(みじん切り) ・・・・ 大さじ1
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味噌 ・・・・ 大さじ3
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みりん ・・・・ 大さじ3
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はちみつ ・・・・ 大さじ1.5
- 白ごま ・・・・ 大さじ1
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紫蘇 ・・・・ 2〜3枚
<作り方>
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茄子は1cm程度の厚みに切り、表面に格子状に切り込みを入れる。生姜はみじん切りにする。味噌、みりん、はちみつは混ぜておく。紫蘇は千切りにしておく。
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フライパンに油を多めにひき、茄子を両面焼き目が付くまで焼き、お皿に盛る。
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フライパンに油と生姜を入れ、香りがたったら豚肉を火が通るまで炒める。1の味噌、みりん、はちみつをいれ、白ごまを入れて混ぜたら2の茄子の上にのせ、紫蘇を添える。
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