薬膳ごはん yakuzen gohan

日々の生活に取り入れられる薬膳のレシピを紹介していきます。

アスパラとそら豆のマスタードポテト 夏の薬膳

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今年は初夏から湿度も高め。
アスパラや豆類など初夏の食材には水分代謝をスムーズにしてくれるものが多くあります。
さっぱりとしたポテトサラダで、胃腸を元気にし湿気対策をしてくれるレシピです。

 

日本の夏は湿気が多く、熱さと湿気の両方の対策をすることが非常に大切です。

東洋医学では、悪さをする湿気のことを“湿邪(しつじゃ)”と呼びますが、湿邪には外界から受けるものと、身体の中で発生するものとがあります。
湿邪の多くは身体の中で起こるもので、原因のほとんどは飲食の不摂生によるものです。 

身体の中に湿気を溜めるものとしては、

  • 食べ過ぎ
  • 飲み過ぎ
  • 甘いものが多い
  • 冷たいものの食べ過ぎ
  • 生ものの食べ過ぎ
  • 脂っこいものや味の濃いものの食べ過ぎ

 などです。

梅雨の時期や夏の時期に身体がだるい、頭が重い、食欲がない、むくみやすいなど不調がある方は、食べ物も見直してみるとよいでしょう。

 

湿気を出してくれる食べ物としては、

  • 瓜科のもの(きゅうり、冬瓜など)
  • 豆類(あずき、そら豆、インゲン豆など)
  • トウモロコシ
  • ハトムギ
  • 海草類(わかめ、のりなど)

などがありますので、積極的にとるのもおすすめです。

 

f:id:yoshiko1260:20160828194658p:plain アスパラとそら豆のマスタードポテト

<食材のポイント>  

◆ 空豆・蚕豆(そらまめ):胃腸の働きを高め、余分な水分を排出する

**食材の解説**

さやが天に向かって伸びるのでそらまめ(空豆・天豆)と呼ばれたり、花の姿が蛾(ひいる・蚕の羽化したもの)に似ているためかいこ豆(蚕豆)と呼ばれたり、様々な呼称があります。
世界各地で食べられており、4000年以上も前から食用として栽培されていたようで、日本には奈良時代に伝えられたとされます。
私たちが茹でて食べるのは未成熟の実で、完熟のものは黒っぽくなり煮豆やおたふく豆などに用いられます。 

東洋医学的には、豆の部分に、

  • 胃腸の回復
  • 余分な水分を排出

といった効果があります。

他に、花と葉には止血効果、茎には下痢を止める効果や止血効果、殻は利尿効果があるとされます。

また、そら豆には五臓を利する効果があるとされており、誤って針を飲み込んでしまった場合、そら豆とニラを煮てたくさん食べると排便される、と古い文献には記されています。

栄養素としては、カリウム、ミネラル、ビタミンB群を豊富に含んでいます。

そら豆に限らず豆類は消化しにくいため、胃腸が弱い方は食べ過ぎには注意しましょう。
腎炎の方も負担がかかるので控えめにした方がよいでしょう。

 

 

今回のレシピで使っているその他の食材

 ◆ アスパラ:からだの水分代謝を調整する、余熱をとる

 ◆ じゃがいも:胃腸を丈夫にする、元気をつける

 

<材料>(2人分)

  • アスパラガス    ・・・・ 1/2束

  • そら豆       ・・・・ 1/2袋

  • じゃがいも(中)       ・・・・ 2個

  • マスタード    ・・・・ 大さじ1+1/2

  • オリーブオイル       ・・・・ 小さじ1

  • 塩       ・・・・ 小さじ1/2

<作り方>

  1. そら豆を茹で、皮をむき半分に割る。アスパラガスを茹で、食べやすい大きさに切っておく。

  2. じゃがいもを蒸し、皮をむく。熱いうちにざっくりとつぶし、マスタード、オリーブオイル、塩を加えて混ぜる。

  3. 2に1を加えて混ぜる。

 

**** 夏におすすめの薬膳レシピ ****          

 

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ブログ薬膳ごはん 表参道にある源保堂鍼灸院の薬膳部が担当する薬膳・医食同源ブログ

表参道・青山・渋谷・原宿・外苑前エリアにある源保堂鍼灸院 伝統的なはりきゅう施術をしています

 

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