銀杏ごはん 秋の薬膳②
秋の薬膳①でもありましたが、秋は空気が乾燥するので、肺の機能を補うような食養生が重要になります。
秋に旬を迎える食べ物に、そのようなものが多くありますが、その一つとして銀杏があげられます。銀杏は肺の機能を高める効果に優れています。
なお、銀杏と言えば実を食べるのが一般的ですが、イチョウの葉*1も薬効(血圧降下など)がありお茶として飲まれることがあります。
今回は、銀杏ごはんでレシピを作っていますが、もちろん、塩炒りやそのままでもよいと思いますので、日々の食卓に取り入れてみてください。
銀杏・白果(ぎんなん)
イチョウの実で、独特の香りがあります。
肺の機能を高め、ぜんそくをとめる効果に優れています。また、おりものや頻尿をとめたり、炎症を抑えたりする効果もあります。
肺の機能を高め、血流を改善する効果に優れていますので、血行が悪い方に適します。これは、銀杏に含まれるイチョウ酸の溶血効果によるものです。
一方、銀杏は、食材の分類で「小毒」があるものとされており、薬効が強く、胃腸の弱い方などには適しません。さらに、銀杏を食べ過ぎると中毒になる恐れがありますが、これは銀杏に含まれるシアン化合物によって引き起こされます。
※ 注意:必ず十分加熱すること。
※ 適さない人:妊婦、小児(5個程度まで。5歳未満なら食べない方がよい)、胃腸の弱い人
銀杏ごはん
<材料> (4〜5人前)
- 銀杏(から付き) ・・・・ 50g(15〜16個)
- 白米 ・・・・ 2合
- 塩 ・・・・ 小さじ1
<作り方>
- 銀杏のからを割り、薄皮をむき、半分の大きさに切る。
- 米を研ぎ、通常の分量の水を入れる。
- 銀杏、塩を加え、炊く。