クレソンとキノコのガーリックソテー 春の薬膳
春は肝臓が忙しい季節です。
クレソンは亢進した肝臓の働きをなだめてくれるもの。
お肉の添え物だけでなくたくさん食べて欲しいものです。
東洋医学では、春は肝に負担がかかる季節と考えます。
春という季節は、
冬にじっとうちに蓄えていたエネルギーを外へ外への伸ばしていくのですが、
この伸ばそうとする作用は肝の働きによるもの、
つまり「肝の疎泄(そせつ)作用」によるものなのです。
一方で春も後半になってくると、この肝の働きが亢進し過ぎてしまうこともあります。
気持ちは頑張っているのに体がついて来ず空回り、といった感じです。
イライラが強くなったり、
のぼせたり熱っぽくなったり、
場合によっては目の炎症や吹き出物になったり
することもあります。
そんな時は、体もクールダウンが必要です。
クレソンやセロリ、トマトには、亢進し過ぎた肝の働きをなだめてくれる効果があります。
もちろん気持ちのクールダウンも必要。
焦る気持ちやイライラは、逆に肝を傷つけてしまいます。
気分転換にお散歩したり、
柑橘やミント系の入浴剤でリラックスしたり、
カラオケに行ったり、
バッティングセンターに行ったり、
と、気分を発散させるようなことをしてみると良いでしょう。
逆に、アルコールやスイーツで発散させようとすると、
さらに肝臓に負担がかかってしまいますので、こちらはお勧めできません。
心身ともに爽やかに春の後半を乗り切れるよう、気をつけてみてください。
クレソンとキノコのガーリックソテー
<食材のポイント>
◆ 水芥子(クレソン):肝の亢進を抑える、熱をとる
**食材の解説**
ステーキの横に欠かせないクレソンですが、添え物だけではもったいない食材です。
クレソンの効能としては、
- 亢進した肝の働きを抑える
- 熱を取り解毒する
- 肺を潤し利尿する
といった作用があり、他にも
食欲増進作用、気管支炎を抑える、できものを解毒する、皮膚のかゆみをとる、
といった効能もあるとされます。
春は冬に蓄えたものを発芽させる時期ですが、蓄えたものの中には不要なものもあるのでそれらを解毒することが大切です。
うまく解毒できないと、熱化して炎症を引き起こしたりしますが、クレソンはこのどちらにも対応してくれます。
また、春の臓器である肝の働きがゆき過ぎたのも抑えてくれますので、春の時期にイライラしやすかったり、のぼせやすかったりする方には特にお勧めの食材です。
逆に、妊娠中の方はたくさん食べてはいけない、とありますので妊婦の方は控えめに。
辛み成分(シニグリン)に動物性脂肪の消化を助ける働きがあるので、加熱し過ぎないようにすると良いです。
ちなみに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)で栄養素密度スコア100点と評価されており、少量でも栄養価が豊富なものです。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ キノコ:免疫力を高める、気を補う
<材料>(2人分)
-
クレソン ・・・・ 1束
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好みのきのこ ・・・・ 50−80g
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にんにく ・・・・ ひとかけ
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塩 ・・・・ 小さじ1/3
-
オリーブオイル ・・・・ 大さじ1
<作り方>
-
クレソンは5cm程度、きのこは食べやすい大きさに切る。にんにくはみじん切りにする。
-
フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて火を入れ、きのこを炒める。
-
きのこに火が通ったらクレソンをさっと炒め、塩で味を整える。
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