免疫力を高める食材
からだのバランスがしっかり整い、心身ともに充実していれば、さまざまな病気にかかりにくくなります。
東洋医学ではこれを『扶正祛邪(ふせいきょじゃ)』と言い、自分自身の体力や免疫力をしっかり補うことで、病気の元となる邪気を追い払うことができると考えます。
また、外から入ってくるに対して防御する力を『衞気(えき)』といいます。
今でいう免疫力のようなものです。
特に、ウイルスや花粉など外から入ってくるものはこの『衞気』がとても重要になります。
では、『衞気』を強くするにはどうしたら良いのでしょうか。
東洋医学では体の臓器や機能を5つに集約しており、その一つに「腎」というものがあります。ここには体の生命力の原点である「精気」というものが格納されていると考えいます。
私たちは、呼吸をし、食べ物や飲み物を取ることで、体のエネルギー源や材料を取り込んでいますが、入ってくるだけでは活用できません。これらのものと「精気」がくっつくことによって様々なエネルギー源へと変換されていきます。その一つが『衞気』です。
ですから、『衞気』を強くするには、しっかり呼吸ができ、たべものと水分を適度に取るだけでなく、その精気を充実させておく必要があり、精気を充実させるには腎を補っておくことが大切です。
<腎を補う食材>
黒いもの(黒きくらげ、黒ごま、黒豆、黒米)
栗、くるみ、松の実、クコの実 など
腎は、過労や睡眠不足、ストレスなどに非常に弱い臓器です。
昨今の外出自粛や先の見えない不安などにより、腎に負担がかかっている方も多いようです。
腎はホルモンとも関係する臓器ですので、補腎の食材はアンチエイジング食材とも言われます。
お肌がツヤツヤしてハリがあるのを若々しい、と感じると思いますが、これは美容の面だけでなく、健康面、つまり免疫の面から見ても非常に良いことです。
しっかり補腎をして、免疫力を高め、心身ともに元気に過ごしてください。