豆腐ステーキ 秋の薬膳⑥
秋から冬は乾燥しやすい季節。本格的な秋になれば空気も乾燥し、のどや肌が荒れやすくなります。
白い食材や粘膜を強くする食材をよくとることで乾燥対策をしっかりしておくことが大切です。
はちみつは、肺や肌を潤し、殺菌力も高いので乾燥しやすい秋にオススメの食材です。
秋の長雨が終わると本格的な秋が到来し、乾燥した空気に包まれます。
とても気持ちのいい時期ですが、同時に肌やのどの乾燥が気になる方も出てきます。
夏の暑さでからだに熱がこもったままだと、より乾燥も強くなります。
乾燥するとまずのどが痛くなることが多くなり、咳が出ることもあります。
そのような時に、市販の風邪薬や咳止めを飲んでも効果がないことがほとんどです。
乾燥からくる咳を治すには、のどや肺をしっかりと潤してあげましょう。
早めに対処することで、粘膜も早くなおり、本格的な風邪になるのを防げます。
のどや肺を潤してくれるものは、おいしいものも多く、食事やデザートで上手に取り入れるとよいでしょう。
●肺やのどを潤す食材
- レンコン
- 白きくらげ
- ゆり根
- ぎんなん
- なし
- 柑橘類(特に皮)
- はちみつ
- アーモンド
- 杏仁豆腐 など
なお、咳が出ているときに香辛料やナッツ、脂っこいものをとると逆にひどくなってしまいます。
くれぐれも早く治そうとカレーを食べたりしないよう注意してください。
豆腐ステーキ
<食材のポイント>
◆ 蜂蜜(はちみつ):肺や肌を潤す
**食材の解説**
蜂蜜は蜂が集めた花の蜜が巣の中で熟成したものです。
古代より蜂蜜は生活の中に取り入れられ、蜂を神聖なものの象徴としてきました。
食材の効能からみても、蜂蜜は非常に優れたものです。
『本草綱目』には、「五臓の諸所の不足を安んじ、気を益して胃腸を補う」、「(身体を守る)営衛を和し、臓腑を潤し、(水の通り道である)三焦を通じ、脾胃を調える」とあります。
身体、特に肺や肌・腸を潤す効果があり、から咳や便秘の改善に効果があるとされます。
また、胃腸を丈夫にする、疲労回復させる、痛みを緩和する、解毒するなどの効果があるとされています。
実際、蜂蜜には腸の善玉菌を増やす効果、抗菌作用、免疫細胞の生成を促す作用などがあります。
また、蜂蜜の糖分はブドウ糖のため素早く消化吸収されるので、体力の落ちた時の疲労回復にもオススメです。
はちみつの解説はこちらもご覧ください。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ 豆腐:からだの余分な熱をとる
◆ エリンギ:からだを潤す
<材料> (2人分)
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木綿豆腐 ・・・・ 1丁
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エリンギ ・・・・ 100g
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片栗粉 ・・・・ 適量
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はちみつ ・・・・ 小さじ1
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しょう油 ・・・・ 大さじ2
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オイスターソース ・・・・ 小さじ1
<作り方>
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豆腐を1.5cmの厚さに切り、水分をキッチンペーパーでとる。エリンギを食べやすい大きさに切る。
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1の豆腐の表面に片栗粉をまぶし、フライパンで焼く。エリンギも一緒にフライパンで焼く。
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2の豆腐の両面に焼き色がつき、エリンギに火が通ったら、しょう油、はちみつ、オイスターソースをいれ、しっかりとからめる。
**** 秋におすすめの薬膳レシピ ****