はちみつレモン寒天 夏の薬膳
夏の暑さ対策にはおやつもひと工夫。
寒天は江戸時代から食べられている暑気払いにぴったりの食材です。
レモンとはちみつを加えて、口の渇きも抑えてくれるさっぱりとした寒天です。
夏の土用と言えばうなぎ、と思っていらっしゃる方も多いですが、土用はいろいろと気をつけたいことがあります。
季節の最後の期間なので、どうしてもその季節の疲れが出やすくなります。
夏の土用はもっとも暑い時期ですので、暑さ負けをしていたり、熱帯夜で寝不足になったりしています。
また、土用の「土」は五行では「脾」、つまり消化器官が割り当てられおり、胃腸にも負担がかかる季節です。
胃腸が苦手なのなものは、湿気を呼ぶものです。
代表的なものは、
- 冷たいもの
- 甘いもの
- 生もの
です。
朝から暑くて食欲がないので、冷たい牛乳に果物だけ。
暑い昼間にはアイスクリームを食べて、ジュースを飲んで、食欲がないから夜はお刺身にビール、あとはきゅうりとトマトくらい。
寝る前にもう一本アイスクリーム…
といった生活をしていると、ますます食欲が落ちてしまいます。
暑いので口当たりのいいもの、さっぱりしたものが欲しくなりますが、温度が低くて甘いものばかりだと、胃に湿気を呼び込み食欲不振となり、夏バテとなってしまいます。
夏こそしっかりお食事をとってほしいとは思いますが、せめて食欲が落ちている感覚がある時だけでも、冷たいもの、甘いもの、生ものは控えめを心がけていただければと思います。
はちみつレモンの寒天
<食材のポイント>
◆ 天草(てんぐさ):暑気あたりを予防する
**食材の解説**
寒天や心太(ところてん)の原料の天草は海藻の一種です。
ミネラルや食物繊維が豊富で、ダイエット食品としても用いられることも多い食材です。
心太の歴史はずいぶんと古く、平安時代には中国から伝わって食べられていたようです。
寒天は、江戸時代に発明され、心太を寒い日にそのままにしていたところから発見されたと言われています。禅寺でも使われるようになり、隠元禅師が「寒晒しのところてん」から「寒天」と名付けられたようです。
東洋医学的には、
- 上半身、特に胸や胃の熱をとる
- 口の渇きを癒す
- 暑気あたりを改善する
- 酒を解く
といった効果があります。
江戸時代の『本朝食鑑』には、
「当世(ちかごろ)、夏月には一般にこれを食べて能(よ)く暑(あつけ)を消す」
とあり、暑気払いに食されていたようです。
夏のおやつには心太や寒天を食べて、涼をとるのも夏バテ予防によいでしょう。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ はちみつ:からだを潤す、元気をつける
▶︎ 詳しくは
はちみつのアメ ー気軽に薬膳①ー - 薬膳ごはん yakuzen gohan
◆ レモン:暑気あたりを予防する、口の渇きを抑える
<材料>
-
水 ・・・・ 400ml
-
粉寒天 ・・・・ 4g
-
レモン汁 ・・・・ 大さじ1・1/2
-
はちみつ ・・・・ 大さじ3
-
レモン ・・・・ 適量
<作り方>
-
鍋に水と粉寒天を入れ、火にかけよく混ぜる。沸騰して全体が透き通るまで火にかける(3分程度)。
-
1の火を止めてから、はちみつとレモン汁を加え、型に流す。
-
2がかたまりはじめたら、レモンの薄切りを表面にのせる。粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。
*** 夏におすすめの薬膳レシピ ***
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