レタスのアンチョビ炒め 夏の薬膳
日本の夏は暑さだけでなく湿気も多いので、むくみや胃腸の不調も起こりがちです。
特に梅雨の時期は湿気が多いので、身体にも湿気がたまりにくいよう気をつけるとよいです。
初夏においしくなるレタスは身体の余分な湿気を取り除いてくれます。
日本の夏は、暑さだけでなく湿気への対応も大切です。
梅雨に入ると雨も多くなり、湿度も高くなりますが、その環境で過ごす私たちの身体も湿気をためやすくなってしまいます。
東洋医学では、湿気で身体の不調をよぶものを"湿邪(しつじゃ)”と呼びます。
身体に余分な水分をためてしまう原因のほとんどは、食べ物や飲み物によるものです。
湿邪を呼ぶ代表的なものを挙げると、以下の3つです。
- 甘いもの
- 冷たいもの
- 生もの
例えば、アイスクリーム、冷たいジュース、よく冷えたビール、お刺身、生野菜などです。
暑さに身体が慣れていない初夏の時期はついつい冷たいものに手が伸びがちですが、
- 梅雨時期の不調がみられる方
- むくみやすい方
- 胃腸の調子が悪いとき
は、湿邪を呼ぶ食べ物は控えた方がよいでしょう。
身体に湿気をためるとむくみだけでなく、胃腸の不調や頭痛、身体の重だるさなどの症状が出ます。
また、身体の余分な水分がたまっている状態になると、熱中症や夏バテにもかかりやすくなりますので、初夏から梅雨の時期に水分代謝をスムーズにし、余分な水分がたまらないようコンディションを整えておくと、夏がスムーズに乗り切れます。
特に湿邪がたまると胃腸も弱くなり、梅雨時期には食べ物にもあたりやすくなるので十分注意しましょう。
レタスのアンチョビ炒め
<食材のポイント>
◆ レタス(萵苣・ちしゃ):利尿作用がある、余分な熱をとる
**食材の解説**
レタスは日本ではサラダなど生で食することが多いですが、中華ではスープやチャーハンなどの炒め物などにも用いられます。
レタスは萵苣(ちしゃ)ともいい、
- 利尿作用
- 通乳作用
- 熱を取り解毒する作用
があるとされています。
特に産後の母乳の出が悪いときや、むくみに用いられたりします。
レタスの茎を切ると乳白色の液体が出てきますが、見た目からも通乳作用を連想させたのでしょう。
熱をとる作用があるので冷え性の方は控えめにしたり、加熱してとるなど工夫した方が良いでしょう。
レタスの95%は水分で、カリウムや鉄、カロチン、ビタミンCやEが含まれます。
レタスは加熱すると独特の苦みが減り甘みが増し、かさが減りたくさん食べることも出来ますので、スープや炒め物などにも使うと良いでしょう。
今回のレシピで使っているその他の食材
◆ アンチョビ(片口鰯):気血の流れをよくする▶︎詳しい説明はこちら
◆ ニンニク:解毒する
<材料>(2人分)
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レタス ・・・・ 1/2個
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アンチョビ ・・・・ 5枚
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ニンニク ・・・・ ひとかけ
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塩 ・・・・ 小さじ1/2〜1
<作り方>
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ニンニクはみじん切り、アンチョビは粗みじん切りにしておく。レタスは食べやすい大きさにちぎっておく。
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フライパンにオリーブオイルを多めに入れ、ニンニクを入れる。香りが出てきたらアンチョビ、レタスを炒める。
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レタスがしんなりとしてきたら塩を加え、お皿に盛る。
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